「Amazonはやれることがないし、反応もいいから、他のモールを手伝って欲しい」といった相談がよくあります。
確かに、楽天市場やYahoo!ショッピングに比べて、トップページもなく、商品ページも入れこめる情報に限りがあるため、このように思われております。
解釈すると相談に来られる大半の方が「楽天市場やYahooはしっかりやらなきゃいけない」に対して「Amazonはそんなに力を入れなくていいや」このように思っております。
なるほど、それならやることがないと言われているAmazonをしっかり対応したらどうなるでしょう?
答えは簡単で、Amazonを軽視している出品者と差別化することができて、その出品者より売り上げがあがることがあります。
実際に、Amazonの運営代行で対応してくれる内容や、やった方が良い施策・対策をご説明させていただきます。
これを読んで、しっかり出来ているのであれば問題ございません。
ただ、ここまでやってない・できないのであれば運営代行サービスへご相談してもいいかもしれませんね。
Contents
Amazonへ出店する前に相談してみましょう
勝算があるのかどうか?これは多くの方が気になると思います。
「Amazonのコンサルティング支援って本当に必要?」でもご説明しましたので、詳しくはこちらをご覧くださいませ。
そもそも売上を伸ばしにくい(利益を出しにく)要素
商品を販売していくのであれば、誰しも売上を増やして、利益を残していきたいはずです。
ただ、市場規模が大きいAmazonでも売上/利益を伸ばしにくい要素もございますので、一部をご紹介致します。
誰もが取り扱える商品(型番商品)
いわゆるメーカーがあり、多くの出品者が取り扱える商品の為、価格競争に陥ります。
そもそもカートを獲得しないと販売機会すらありません。ちなみにカートを獲得する為の条件として「最安値」があります。
逆に他社より桁違いで商品の仕入れることができるのであれば、チャンスです!
利益率が低い
商品原価の他、Amazon販売手数料、プロモーション費(広告費・割引等)が掛かってきます。
原価率が高く、プロモーション費を捻出できないとなると、競合との戦っていくのが難しくなります。
特に初動は自然流入でのアクセスも少ない為、軌道に乗せるのが難しく、時間が掛かることがございます。
市場がない
ニッチすぎる商品またはジャンルやECに向かない商品だった場合は、市場規模相応の売上が上限となることがございます。
ただし、これから成長していきそうなジャンルであれば、将来的に先行者利益が取れますね。
Amazonはやる事が少ない!?
冒頭でもお話ししましたが、本当にAmazonはやることが少ないのか?
既に出品されている方は、ちゃんと対応ができているか付け合わせをしてみてくださいませ。
商品名
商品名に関するガイドラインがあります。これらのガイドラインに従わない場合は、商品が検索対象外となり、Amazonの検索結果に表示されない場合があります。
検索対象外になる可能性がある4つの条件
- ・商品名(英数字および全角文字)がスペースを含めて200文字を超えている。
- ・商品名にプロモーション的または主観的な用語が含まれている。
- ・商品名に記号または非言語のASCII拡張文字が含まれている。
- ・商品名に商品を特定する情報が含まれていない。
より良い商品名にするアドバイス
- ・商品名は簡潔にし、目安としては、英数字および全角文字を合計で80文字未満
- ・商品名には、商品を特定するために必要な最小限の情報を含め、それ以外の情報を含めないようにします。
- ・数字は半角のアラビア文字を使用します。 「8」はOK。「8(全角)」「八(漢字)」は使用しないようにします。
- ・サイズや色のバリエーション情報は、親ASINの商品名ではなく、子ASINの商品名に含めます。
サムネイル画像
- ・1枚目のメイン画像は背景が白の写真で、付属されていないものを入れてない。
- ・2枚目以降の画像には商品を訴求する内容が入っているか?
- ・画像に文字が入っている場合は、それは読める大きさでしょうか?
- ・画像はズームできるように大きいものを用意する。長いほうの辺が少なくとも1000ピクセル、短いほうの辺が少なくとも500ピクセル。
- ・画像の長いほうの辺は1万ピクセル未満。
- ・JPEG が最も好ましい画像フォーマットです。
商品仕様(商品説明の箇条書き)
- ・商品仕様は明確で簡潔にすることが推奨。
- ・商品仕様は1,000文字未満にすることをお勧め。(5つの合計で1,000文字未満)
- ・商品の各機能や利点などを説明する。
- ・NGキーワードの有無の確認。
商品説明文
商品の特徴などに関する詳細な説明を記入する項目です。カテゴリージャンルによって制限文字数が変わります。また、商品以外の説明は然るべき項目入れ込む必要があるので注意。
検索キーワード
購入者がAmazonで出品者の商品を見つけられるよう、購入者が購入したい商品を検索するために使用する可能性がある検索キーワードを設定することが重要な項目です。
- ・検索キーワードの項目は長さに制限があります。また、ジャンルごとに差異があるので要確認
- ・キーワードを半角スペースで区切る。(全角スペースは文字認識される可能性があるので使用しない)
- ・同じ文字列を繰り返しいれない
- ・ASINを入れない
- ・入れてはいけないキーワードがある
商品紹介コンテンツ
A+コンテンツとも呼ばれている、この商品紹介コンテンツは 複数のモジュールが用意されており、その商品にあったモジュールを使い効果的に商品の良さや機能・効果・イメージ・比較などを訴求するためにとても有効なコンテンツとなります。米国Amazonの10万を超えるASINでの90日間以上にわたる2018年の分析から平均で5%増加はデータが出ております。
ただ、むやみに情報を入れ込めばいいものではありません。
商品紹介コンテンツにもガイドラインがあるため、制限項目が多くございます。例えば、購入を促す文言、有利・優良誤認となる文言、画像内に埋め込まれている文字も小さく視認性が悪い場合など審査対象となります。
※健康商品に関する商品や、効果効能を謳う際は薬機法も絡むことからさらに注意が必要となります。
申請拒否された場合には、再度修正を行い再申請する必要がございます。
広告キャンペーンマネージャー
Amazonでの広告も検索広告、ディスプレイ広告等いくつかありますが、なかでも効果的な広告は、検索結果にて上位のPR枠に表示される「スポンサープロダクト広告」と、上部の目立つ掲載枠でブランドを見つけて、ブランドへの関心を高めるのに役立つ「スポンサーブランド広告」についてご紹介致します。
いずれの広告も利用資格要件がございますので、それらの要件を満たすことで露出を増やすことができます。
※詳細につきましては、Amazonヘルプをご参照くださいませ
スポンサープロダクト広告の種類
オートターゲティング
キャンページ設定は、入札単価や上限など簡単に設定することできます。キーワードは自動(オート)でその商品と関連性の高いキーワードでインプレッションされます。
オートターゲティングのマッチタイプもさまざまあり【ほぼ一致、大まかな一致、代替商品、補完商品】の4つのレポートを確認して、ターゲティング戦略としての目的や費用対効果を確認しチューニングを行うと良い。
マニュアルターゲティング
関連の高いキーワードを選び、入札単価・マッチタイプを設定します。
マニュアルターゲティングのマッチタイプは【部分一致、フレーズ一致、完全一致】の3つございます。
ただ、入札単価を上げれば表示されるという訳ではない為、商品ページと広告の最適化を合わせて行う必要がある。
スポンサーブランド広告
※Amazonブランド登録をすることで使用できるようになる広告です。
こちらヘッドライン検索広告とも呼ばれており、スポンサープロダクトのマニュアルターゲティングと同様に、キーワードと単価を設定します。
検索結果ページの上部枠に広告を掲載することができ、カスタムランディングページ等へ遷移させることができます。
販促施策/プロモーション
Amazonが提供する販促施策におけるサービスをいくつかご紹介いたします。
クーポン
購入割引、1点購入でもう1点プレゼントがございます。
購入割引は、割引率もしくは割引額を設定することで、お得感のある訴求ができます。
1点購入でもう1点プレゼントは、指定した商品を購入する場合に、無償提供することができます。
タイムセール
Amazonでは毎日タイムセールが開催されており、数量限定タイムセールや7日間のタイムセール等がございます。
ただし、だれもがタイムセールに参加できるわけではございません。いくつかの条件を満たすことで、タイムセールへ出品することができます。
また、タイムセールに出品する際には、Amazon側に決められた割引額より低くする必要がありますので、戦略的に行う必要がある。
Amazonブラント登録でできるようになること
Amazonブランド登録をすることで、ブランドの正確な表示をすることができ、ブランド保護の為の権限の行使や知的所有権を監視するツールなどが使用できるようになります。
それだけではなく、様々な情報を掲載できるページや、特別な広告枠、レビュープログラム、専門のサポートチームが付いてくれます。
- ・Amazon brand registy(アマゾンブランドレジストリ
- ・Amazonストア
- ・スポンサーブランド広告
- ・Amazon Vine
テクニカルサポートとの折衝
Amazonの出品者用の管理画面amazon seller centralで困ったことが起こった際に、相談できるのがテクニカルサポートとなります。
メールだけでなく、電話やチャットと出品者のニーズに合わせた方法で問い合わせが可能となります。
もちろん、amazon seller centralにもヘルプページはありますが、商材やジャンルによって必須項目も変わる為、なかなかヘルプページのみで解消できない場合もございます。
機能・設定等の問い合わせ
商品ぺージに関することや、設定に関すること、ヘルプページではわかりにくい事。
特にお金が絡んでくる設定等はテクニカルサポートへ確認をしながら進めることで安心できます。
対応やイレギュラー時の対応・交渉
システムですのでイレギュラーの障害やシステムエラーなどヘルプでは解消できないことも度々起こります。
その際に、いち早く解消する為に、テクニカルサポートへ相談をし、なにかする必要があるのか、障害が解消されるまで待てばよいのか、いずれも回答があると安心できます。
また、交渉やどちらに責務があるかによっては、Amazon側で特別対応してくれるケースも少なくありません。
レビュー施策について
レビューは、顧客販売を左右する要因の1つで、実に90%近くのお客様がレビューを読み購入するか判断されております。
それによりレビューを獲得することで売上を最大で3.5倍増やせると言われております。
Amazonがそのレビューを獲得する為の支援サービスやツールなどをご紹介いたします。
早期レビュー取得プログラム
商品を購入した購入者様に、レビューを書いてもらう代わりに少額の特典をプレゼントするプログラムです。商品単位で費用が発生することと、いくつか条件もあります。効率的な掛け方などもございます。
Amazon Vine
※Amazonブランド登録をすることで使用できるようになるプログラムです。
Vineメンバーに商品を無料提供することで、販売なしで数日以内に商品の信頼できるレビューを入手することができます。
Amazon Vineメンバーは信頼されているレビュアーとなり、商品に関する洞察力に富んだ意見を投稿してもらうことが出来ます。
レビューをリクエストする
Amazonでは出品者に代わり、購入者へレビューを依頼するメールを無償で自動送信していますが、特定の注文に関するレビューを追加で購入者に依頼することも可能です。
まとめ
如何でしたでしょうか?今回ご紹介した以外にもAmazonでやるべきことは、まだまだたくさんあるんです。
細かいところで言うと、商品編集ページの詳細タブの項目ですね。これらを入れていない出品者が結構多いようで、入れ込むだけで商品ページに情報が載り充実したり、検索ソートに掛かりやすくなったりします。
例えば、ワインを登録する際には「ボディの説明」から推奨値のフルボディからライトボディを選択します。そうすると検索後のパソコンだと左側にチェックボックスで絞り込みの対象となります。
商材やジャンルによっても変わってくる為、一部しかお話できませんでしたが「できることをトコトンやる!」を追求すれば「Amazonを軽視」している出品者様を置き去りにすることができると思いませんか?
今後、「Amazonはしっかりやらなきゃ!」と多くの相談者様方が楽天やYahooのように口を揃えて言うようになってしまったら、Amazonで売上を上げていくのは難しくなるのではないでしょうか。
Amazon運営代行会社によってプランや対応項目が異なりますので、ご相談する際にはどういった項目まで対応してもらえるのか業務範囲をご確認してみてください。
皆が気づく前に、競合との差をつけてAmazon内でのポジションを確立させましょう!
記事を読んで少しでも気になる事がありましたら、下記お問い合わせフォームより詳細にご記入くださいませ。