伝えたい時は、あえて情報を減らす

20140806 このところ、地方の活性化を感じる機会が多々あります。今やTVでもひっぱりだこの、ご当地ゆるキャラ。昨年ヒットしたドラマあまちゃんから勢いを増した、ご当地アイドル。地方を舞台にしたアニメは観光客の増加に貢献し、作品によっては年間の観光客が15万人増・経済効果は21億と算出されたものもあります。 ECの分野では、地方の特産品をメインに取り扱うサイトの動きが、今年に入ってから目立ちます。ヤフーは自治体運営型通販の「JAPANsg」特選ストア。観光庁企画の「世界にも通用する究極のお土産」は楽天で特設サイト。全国商工会連合会が運営する「ニッポンセレクト.com」もオープンしています。 若い世代の地方移住や、本社の地方移転なども聞くようになった昨今。活力あふれる地方の動向から、目が離せません。 さて今回は「伝えたい時は、あえて情報を減らす」です。

■熱意を押し付ける店舗

大量のイチオシ商品、延々と並ぶ商品バナー。楽天やヤフー内の安売り店などで見かける光景です。売れ筋の商品はもちろん、知られざる逸品も紹介したい…などと考えると、どれもお客様にアピールしたい商品なのは理解できます。ですが、それは熱意の押しつけで、お客様にとっては迷惑になっているかもしれません。

■お客様のキャパは少ない

分かりやすくする為、メルマガを例にしてみましょう。商品画像が細かく20~30点びっしり並んだメルマガ。各商品には、名称はもちろん価格やスペック、キャッチコピーに加えて説明文もびっしり。密度の高い内容のメルマガです。プライベートでそのようなメルマガが届いたら、あなたは全部目を通しますか?多くの人はその情報量の多さから、流し読みですら苦痛に感じ、ストレスを溜めた末に配信停止してしまうのではないでしょうか。 メルマガを隅々まで読んでくれるお客様は稀です。忙しい現代人は、ぱっと見て分かりづらかった場合、諦めて次のメールの処理に移ってしまうでしょう。お客様の利益に繋がる良い情報があっても、埋もれてしまうかもしれません。

■情報量を絞る

伝えたい情報がある場合、大抵の方はそれを目立たせることに注力すると思います。ですが情報を目立たせるデザインは、全体のバランスを考えると高度なテクニックを要します。しかし簡単かつ根本的にその問題を解決する方法があります。それは「情報量を極限まで絞り込む事」です。情報量を絞れば、伝えられる情報量は限られてしまいますが、それで良いのです。そもそも、大量の情報を載せても読んでもらえないのなら、全く意味がありません。まずは読んでもらえる、適切な情報量に絞りこむ事が大切なのです。 毎回、情報過多で見た目の変化に乏しいメルマガになっていませんか。テーマを絞り情報量を少なくして、まずは確実に伝える事に注力してみてください。何かパッとしない…と悩んでいたあなたのデザインに、大きな変化をもたらすと思います。

 

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