右脳で感情を揺さぶり、左脳で論理を考えさせる

弊社ではインターン生が実際にEC店舗を運営しています。

その際にインターン生から様々な質問が出るのですが、毎回聞かれる「売れるECデザインとは?」の話。改めて基本的な考えは重要だと思い、お伝えします。

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私がECサイトをデザインする際に気をつけていることは、「ECサイトのデザインは、表現するものではなく伝えるものである」ということです。生粋のWebデザイナーの方にECサイトの制作をお願いすると、アートを重視したデザインが上がってくることがよくあります。もちろんきれいなサイトではあるのですが、それが「売れる」デザインかどうかは別問題です。
ECサイトである以上、最大の目的は「売れる」ことですから。お客様と直接接する対面販売でも、販売員が商品の魅力すべてをお客様に伝えることは難しいと言いますし、7割伝わればよいほうかもしれません。対面販売であってもその程度ですから、ECサイトで商品の良さを伝えるというのはそれだけ難しいのです。Webの作り手は、そのことを意識したうえでサイトをデザインしなければなりません。

では、「伝わるデザイン」とはどういったものでしょうか。

我々が考えるのは、「右脳で感情を揺さぶり、左脳で論理的に考えさせる」デザインです。楽天などでとても縦長のページを目にしたことがあると思います。それらのページは、売り手の商品への思い入れやこだわり、ストーリーを詰め込んでいった結果縦長になってしまったわけですが、随所に右脳と左脳に働きかける要素が散りばめられています。具体的には、まず最初に目に入ってくるのが、インパクトのある画像とわかりやすいキャッチコピーです。食べ物であれば、シズル感たっぷりの写真で、サイトを訪れた人にまず「おいしそう」と思わせます。そこから少しずつ商品の説明やストーリーで興味を喚起し、最後に左脳で論理的に考えさせます。

つまり、「なぜこれを買ったらよいのか」という根拠の構築です。他社よりもお得だという比較や、今なら送料無料という特典でもよいかもしれません。ECサイトを作る際この流れを押さえておくと、縦長のページではなくてもコンバージョンは飛躍的に高まる傾向があります。

今回は簡潔にまとめましたが、この話をした後にデザインラフの課題を与えると、思った以上に良い構成案を作るインターン生もいます。「感情と論理」をぜひ覚えておくと良いかもしれません。

 

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