Amazonで代金引換の利用ができなくなる件について

アマゾンジャパンは6月6日より、購入代金の支払い方法「代金引換」の提供をやめる為、今後、代金引換は利用できなくなります。
アマゾンは「販売事業者様や購入者様の体験を向上するため、支払い方法などを含めたサービスの見直しを継続的に実施しています。その一環として購入者様が商品を購入する際に「代金引換」をご利用できなくなることをお知らせします。」

代金引換の利用者比率

令和4年通信利用動向調査報告書によると、インターネットを通じた商品の購入や金融取引を行った際に、どのような決済手段(支払方法)を利用しましたか。 といったアンケートによると、代金引換の利用割合は5番目の約20%。

「クレジットカー ド払い(代金引換時の利用を除く)」の割合が 75.9%と最も高く、次いで、「コンビニエンススト アでの支払い」(36.4%)、「電子マネーによる支払い(○○ペイなどの QR コード決済、楽天 Edy、 Suica など)」(34.8%)、「銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替」(23.0%)、「代金引換」(20.5%)

【参照】総務省:通信利用動向調査(世帯編)令和4年報告書

支払方法の選択肢

Amazonでは、豊富な決済方法を用意しております。
購入者は支払い方法として、クレジットカード、Amazonギフトカード、Amazonポイントに加えて、コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い、携帯決済、あと払い(ペイディ)、Paypayを利用できます。
代金引換の代替としても十分補えるように思えます。

お支払い方法

代金引換を利用していた理由

ネットショップにおいて決済方法の代金引換を利用する方は、商品と引き換えの安心感が魅力である。
「代金を支払ったのに商品が届かないのではないか」「クレジットカード決済が不安」といった理由があるが、Amazonの場合は、これらを払拭することができる。
代金引換に変わる充実した決済方法があること。
商品が届かなかった場合、Amazonが責任をもって返金をしてくれる。
クレジットカードの不正利用があった場合、クレジットカード会社が補填してくれる。

出品者側からみた代金引換の終了について

Amazonの出品者は、支払い方法の設定にて、コンビニ決済や代金引換を有効または無効にすることができます。
実は、代金引換を無効にしている出品者が一定数いますので、大きな影響は感じていない。
背景として、他人への嫌がらせ注文や、本人が注文しているのに受け取り・支払い拒否というイタズラも少なくありません。また、その際に発生した送料は出品者負担だからです。

Amazon代金引換終了のまとめ

昨今の人材不足の中、代金引換は代金の受け取り(手持ちがない場合、再配達)と配送業者の対応負担が多くのしかかります。
ただでさえ、再配達率は11%と高いことと、EC化率の上昇により需要と供給のバランスが崩れ始めている。
明日届くのが当たり前となったいま、サービス維持の為にも、代金引換の終了は英断ではないでしょうか。