日本の四季を有効活用!春の衣替え商戦

各地で桜の開花宣言が聞かれるようになり、いよいよ春の到来です。
3月は卒業式や年度末により節目を迎える時期ですが、4月に入ると環境が変わることも多く、新しいことにチャレンジしたくなる時期と言えます。

今回は季節の変わり目を商機として捉え、衣替え時の消費者マインドを紐解きます。

衣替えは新しいものを迎えるライフイベント

4月は雨が多く昼夜の寒暖差も大きいため、薄手のアウターや羽織物が活躍する時期です。
春の衣替えは最高気温15~20℃が目安と言われていますが、衣替えの時期を細分化すると、四季のある日本の場合4つのフェーズに分けられます。

衣替えを端的に言うと季節外れの衣類を洗濯またはクリーニングしてから収納するという流れですが、湿気を避けるため晴れた日の午前中に開始し、並行して掃除も行うことが多いでしょう。

季節ごとに実施する衣替えは消費者にとって少々面倒な作業と言えますが、わたしたち販売者側にとっては商機と言えます。
その理由は、衣替えを行うことで消費者の購買意欲が刺激されるからです。

例えば、
クローゼットの防虫剤を取り換えるタイミングでルームフレグランスを変えたくなる、
シミや汚れのある冬服をクリーニングに出した後、保管用のカバーを刷新したくなる、
冬服は厚みがあるため収納するスペースが狭く感じ、新しい収納家具を検討する、
着なくなった冬服を断捨離すると新しい春服が欲しくなる、等が代表です。

衣替えと掃除を並行して実施することで、古いもの(冬)に対する区切りが付き、新しいもの(春)を迎え入れる準備が整うという訳ですが、先述の通り、春は新しいことにチャレンジしたくなる時期であり、前年末に発表された流行色を反映した衣類が最初に登場する活気あるシーズンでもあります。

春は『春財布』と言われ、財布を新調する消費者が増加することもあり、必然的に財布の紐が緩むと言っても過言ではありません。

イメージが膨らむ情報提供が販促の鍵!

衣替えにより新しいものを迎え入れる準備が整うことで消費者の購買意欲は増し、積極的に商品を探し始めます。

消費者が商品に興味を持ち購入に至るまでの過程には様々な情報収集が含まれますが、販売者側が情報提供の際に注意したいのが『消費者のバックグラウンドを想像する』と言うことです。

例えばインテリアを扱う店舗の場合、見た目の印象とサイズ感は特に重要な要素となりますが、
既に持っている家具と組み合わせて使用したいのか?
持っていない家具を単体で使用したいのか?によって、消費者が求める情報は変わります。

既に持っている家具と組み合わせて使用したい場合、商品単体の見た目やサイズ感だけではイメージしにくいでしょう。
そこで単体のイメージ画像と共に相性の良い色合いの家具や大きさの違う家具を配置した画像を提供することで、消費者は空間を把握しやすくなりイメージが膨らみます。

木製家具の場合、届いてみたら以外と明るいor暗いが発生しやすいため、明るい色と暗い色を並べた場合のコントラストを見せると良いでしょう。

インテリアだけではなく全てのジャンルに言えることですが、モニターの色合いには個人差があるため、実物の色に程近い状態で撮影するのが消費者との乖離を無くす秘訣です。

SDGsが浸透したことで、古いものは極力活かし、新しいものの購入は躊躇する時代になりましたが、消費者にとって衣替えは日々の暮らしを見直し新しいものの購入を検討するライフイベントです。
衣替えの時期を意識し、自店の商品を検討してもらえるよう商品情報の充実化を図りましょう。

クリアな情報提供で消費者の購買意欲を促進しよう!