改元から約半年が経過し、本年も残すところ1か月余りとなりました。
今回は改元以降の国民の意識変化と共に
令和時代初の年末商戦への心構えを伝授します。
インバウンドから見る都市と地方の温度差
改元以降、国内では様々な行事が行われましたが
特に国民の関心が高かったのは、初のベスト8入りを果たした
「ラグビーワールドカップ」ではないでしょうか。
連日ニュースや報道でも取り上げられた『インバウンド』による収益が
増税後の日本経済に潤いをもたらしたと言えますが、この影響は経済面だけではありません。
例えば来年日本で開催予定のオリンピックですが
政府は日本国内での目標として、インバウンド客数4,000万人
インバウンドによる旅行消費額8兆円を掲げています。
これらを達成するためには、インバウンド客がストレスフリーな状態で
滞在や観光ができる環境を整えることが課題となり
都市部では早々に迎え入れ体制を強化する一方
外国人旅行者と接する機会がさほど多くない地方在住者にとっては
どこか他人事のように感じてしまいがちです。
そんな中開催された「ラグビーワールドカップ」ですが
都市部だけではなく多くの地方自治体が公認チームキャンプ地として
外国人選手を受け入れ様々な取り組みを行い、無事大会は幕を閉じました。
後に日本のホスピタリティに対し海外から高い評価を得ますが
選手達の一致団結した『ワンチーム精神』と『勝って兜の緒を締めよ』という謙虚な国民性が
国内で良い相互作用を及ぼし、地方と都市の温度差にも目覚ましい変化が生じました。
その結果、日本国民の結束が高まったと言えるでしょう。
縁起物と財布の紐の相関性
今回の「ラグビーワールドカップ」の開催により
来年の「オリンピック」への期待値と国民感情が高まったと感じますが
それと同時に「国民的行事」に対する関心も
SNSの普及により『閉鎖から解放』へと変化し、これまでと比較すると
国と国民の距離は少なからず近づいたと言えます。
先月、国の儀式として執り行われた「即位礼正殿の儀」を例に挙げると
NHK総合で放送された生中継視聴率は、関東地区で平均22・8%と
非常に高い関心があったことが伺えます。
また即位礼の始まりと共にそれまで降り続いていた雨がピタリと病み
皇居上空に虹が架かると、SNS上で相次いで画像が投稿され賑わいを見せました。
新元号発表前にもこちらで少し触れましたが
古来より「縁起」を重んじてきた日本人にとって
改元は『新しい時代の幕開け』であり「縁起の良いイベント」です。
そのため、改元は年末年始の消費行動に大きな影響を与え
例年以上に縁起を意識する消費者が増えるでしょう。
特に一年で一番財布の紐が緩むとされる12月は元々高単価商材が売れやすいため
今年の年末商戦は、改元と縁起を売りにしたキーワードや商品が目立つと推測します。
例えば「おめでたい」にちなんだ鯛や伊勢海老等の高級食材や
「令和」と刻印された伊達巻等が入った『高額おせち』
「令和」を0と8の数字に置き換えた価格に寄せた『福袋』
「令和」の和を感じさせる丸い形の『縁起菓子』等です。
特に『おせち』や『福袋』は「令和初」というキーワードを盛り込むことで
イベントとしての特別感が演出できるため、年末年始に欠かせないワードとなりますので
商品ページやバナーにも積極的に掲載しましょう。
縁起を絡めた提案と事前準備で年末商戦を迎えよう!