桜も開花し、いよいよ春本番となりましたが
桜前線と同様に毎年日本を北上する「梅雨前線」。
長雨が続くため少々憂鬱な時期とも言えますが
在宅率がアップする梅雨時はECの商機!
今回は梅雨時の消費者の過ごし方と購買行動を紐解きます。
■現代的な梅雨の過ごし方
梅雨入りは、沖縄や奄美地方はGW開けの5月中旬頃から
関東甲信越は6月初旬頃からとなり、約1カ月ほど雨の日が続きます。
そのため、旅行や遠方への外出は極力避け室内で過ごす消費者が多くなりますが
現代の梅雨の過ごし方にはたくさんの選択肢があります。
例えば雨の日の人気スポット「映画館」ですが
同じことを考えている消費者が多く、混雑が予想されます。
そこで、自宅で映画を鑑賞することを考えた場合
いくつかの選択肢が浮かびます。
ひとつは、レンタルショップでDVD等を「借りる」こと
もうひとつは、気に入った映画のDVD等を「購入」することです。
しかし、外は雨。外出せずに今すぐDVDが観たい…。
このような消費者に対し最もニーズにかなったものが
「有料動画配信サービス」を介して映画を観るという選択肢でしょう。
もちろん梅雨時に外出する場合もありますが、極力雨に濡れない駅直結の商業施設や
アーケードのあるアウトレットモール等がにぎわいを見せます。
ここで重要なのは「雨を楽しむ」という感覚です。
コストや時間等、何を重視するかによっても選択に差が生じますが
室内で有意義に過ごすことが梅雨の醍醐味とも言えるでしょう。
■梅雨時の購買行動
在宅率がアップする梅雨時は、インターネットを閲覧する機会も多くなりますが
男性と女性では購買行動に差があります。
特に雨具に対する価値観の差は顕著で、例えば雨をしのぐために必要な傘ですが
デザインよりも「価格重視」な男性に対し
ファッションとして楽しみたいので「デザイン重視」と考えるのが女性です。
男性の約6割がビニール傘を利用していることがその最たる例でしょう。
また、長靴やレインシューズ等を利用しているのも圧倒的に女性が多く
雨の日もおしゃれに過ごしたいと考え、雨を見越して複数購入する傾向にあります。
もちろん男性用の長靴やレインシューズもありますが
ビジネスシーンでは避けられる傾向にあり
普段の靴に防水スプレーで対策を行うことが主流です。
男女の特性を大きく捉えた場合、目的を重視した「合理的」な男性と
ファッションを楽しみたい「感覚的」な女性では
一つの対象物を見る目線が違います。
安価でたくさん欲しいのか、高価でもお気に入りが欲しいのか。
持っていることで安心感を得たいのか、満足感を得たいのか。
今欲しいのか、事前に欲しいのか。
何を重視するかを見極めたセット組みや価格設定がECでは功を奏します。
ターゲット特性を紐付けた商品をバナーや商品ページ内で積極的に提案し、梅雨商戦に備えましょう。
備えあれば憂いなし!購買行動を見極めた提案で梅雨商戦を迎えよう!