近年の雑誌は付録つきが目立ちますが、中でも最も多いのがバッグで、その種類は様々です。
特に日本は幼少の頃からランドセル、体操着入れ、たて笛入れ等の「袋」に親しみのある文化のため、バッグを持つことに抵抗がないとも考えられますが、整頓することを念頭にあらゆるものを分ける袋が存在しているが故に持っていると言った方が正しいのかもしれません。
しかしながら、できれば荷物は最小限にしたいのが本音でしょう。
今回は荷物を最小限にまとめたい心理と購買欲の相関性について伝授します。
■刺さるキャッチで購買欲アップ
例えば、紫外線予防の為に帽子を購入するとしましょう。
日中は良いのですが、陽が落ちた夕方は手にもって歩くとなると少々荷物に感じます。
かと言って、被るのもちょっと考えものです。
そんな消費者の心を掴むのが「折りたたみOK」「バッグに収納可能」というキャッチコピーです。
女性は男性と違って、ほとんどの方がバッグを持って外出しますので
「カバンに入る大きさか」という要素にとても敏感です。
バッグと言っても消費者が持っているバッグの大きさや形状は様々ですが
元々の大きさよりコンパクトになり、収納が可能だということが伝われば利便性を感じ購入に繋がります。
これはバッグをあまり持たない男性にも言えることですが、1つの商品の大きさや形状が変わることで、あたかも2つの商品のように錯覚しお得に感じます。
また、折りたためることでポケットに入れることが可能という捉え方もできますので
折りたたむ前と後の変化や、バッグの中でどのように収納できるかを画像を使って表現し
バナーや商品ページ内でも積極的にアピールしましょう。
■ターゲットを絞り過ぎない接客
また、震災等により危機意識が高まっている昨今
出先で災害に遭う可能性を少なからず意識するものです。
そのような場合、平常時以上に持ち運びが可能且つ容易なものを検索し、需要も増加します。
特に必要とされるのは食糧、地図、防寒具等ですが、電力が使用できない場合に役立つのが懐中電灯です。
これらがあると安心感を得ることができますが、持ち運ぶことを想定すると
「バッグに入る」というキャッチにプラスして「軽い」「持ち手が持ちやすい」等の
複合的な要素があると望ましいです。
重さに関しては男性は女性ほど気になりませんが
ページ内で重量感等を謳う場合は、ぜひ女性や子供をモデルとして起用しましょう。
「子供の力でも軽々持てる」「グリップが柔らかく女性でも持ち運びが楽」と言ったコピーを併用することで、コンパクトなことへの相乗効果が期待でき購入への拍車がかかります。
明確なターゲット設定ももちろん重要ですが、使用するシチュエーションや頻度を見極め
ターゲットの幅を広げることで、消費者が自分にとって必要なものと認識しやすくなることも
視野に入れた表現を心がけたいものです。
的確な表現技法で消費者の心を掴もう!