多店舗展開で自社サイトの構築する前に

弊社に自社ネットショップについてご相談頂く中で、一番多いご質問の一つが
「自社ネットショップを開設する際に、どのカートが良いか？」です。

ショッピングカートといっても、
初期費用をとにかく安く抑えられる無料のショッピングカート、
無料カートでは使用できない多数の機能を備えた有料のショッピングカート、
有料の上でさらに高機能ツールを拡張できるカートなど、
多種多様な種類のカートがあります。

その為、

「無料ショッピングカートは本当に無料なのか？」
「無料で使える機能はどんなものがあるのか？」
「有料ショッピングカートが多すぎて、どう選んだらよいのかわからない…。」

など色々な不安が考えられると思いますが、カートを選ぶ時は自店舗に必要な機能が
まず「何が必要か」を見極めて選ぶ事が重要です。
（以前の記事「独自ドメイン店舗で導入すべきサービス」でもピックアップ致しましたのであわせてご覧ください。）

基幹システムとの大きな連携がない、卸や実店舗小売りをやっていて
自社物流を保有していないなど、初めて自社ネットショップを構築する方や
リニューアルを考えている小～中規模事業者の方々に、
１つの参考として頂けるように簡単にまとめてみました。

 

【無料ショッピングカート】

無料ショッピングカートのメリットは、何と言っても【無料】であるという点です。

さらに有料オプションを用意されているカートも多くありますので、
上手く利用すれば、ある程度は効率的な運用も可能だと考えられます。

デメリットは、決済システムが少なかったり、
デザインの自由度が低くカスタマイズしにくいところが多く、
売上が上がってくるとものたりなくなりやすいところです。

ですが、最近は有料に変更する事でカスタマイズ可能なカートなども
出てきていますので、その時の状況を見ながら、有料ツールを使うか
他のカートを使用するかなど今後の事を考えてカートを選ぶのが良いでしょう。

無料のショッピングカート・ネットショップは多数ありますが、
弊社で気になっているサイトは下記の２つです。

 

●BASE（https://thebase.in/）
・ページテンプレート：有
・商品登録：無制限
・決済方法：クレジットカード・銀行振込・コンビニ・後払い
・メールマガジン配信：無料
・クーポン発行：無料
・Google Analytics設定：無料
・CSV管理/納品書ダウンロード：無料
・有料オプション：有

などネットショップに必要不可欠な機能の他に、多数の無料機能がありますので、
必要に応じて選択・使用ができます。
現時点（2016.05.31確認）でBASEで開設されたネットショップ数は、
200,000店舗以上との事で多数の方が使用しているカートです。

 

●stores.jp（https://stores.jp/）
・ページテンプレート：有
・商品登録：5つ
・決済方法：クレジットカード、銀行振込、コンビニ
・メールマガジン配信：無料
・クーポン発行：無料
・Google Analytics設定：無料
・CSV管理/納品書ダウンロード：無料
・有料オプション：有

などネットショップに必要不可欠な機能の他に、多数の無料機能がありますので、
必要に応じて選択・使用ができます。
現時点（2016.05.31確認）でstoresで開設されたネットショップ数は、
600,000店舗以上との事で多数の方が使用しているカートです。

 

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【有料ショッピングカート(ASPタイプ)】

初期費用○○円、月○○円などでよく記載されており、
カートによって機能や価格などに差はありますが、
現在日本で一番利用されているタイプのショッピングカートです。

有料ショッピングカートのメリットは、無料で使用できるメニューも多く、
また「Amazonログイン＆ペイメント」の様な新しいオプションが実装されたり、
専任カスタマーサポートが付いたりなど、無料のものより色々な
サポートが充実している事が特長です。

１からカスタマイズできるがコストが高くなるオープンソース型と比べ、
費用が安く済む事から、大手ネットショップでも使用されています。

デメリットは、カート会社が提供しているシステムを使用する事となるので、
自分の店舗だけのカートにカスタマイズしたい場合など、慣れない場合に
システムをカスタマイズする事が難しく、外部にカスタマイズを依頼することで
当初より費用が増える可能性もあります。

有料のショッピングカートも多数ありますが、弊社で気になっているサイトは
下記の４つです。

 

●メイクショップ（http://www.makeshop.jp/）

趣味で始める方向けの「フリーショッププラン」、小規模ショップ向けの「ビジネスショッププラン」、自由自在にデザインができる多彩な機能を掲載した「プレミアムショッププラン」など、状況や要望に応じて３つの選択肢から選べます。

長期契約での割引サービスや、お申し込みのタイミングによっては、初めて契約される方へのプレゼントキャンペーンなども行っているようです。

※今回は制限の低いフリーショッププランは除いています。

・初期費用：10,000円
・月額費用：3,000～10,000円
・商品登録：100～10,000個
・メールマガジン配信：5,000通/月～500,000通/月
・スマホサイト構築：可能
・メール・電話サポート：有
・売上手数料：0円
・決済方法：クレジットカード、代金引換、銀行振込、ネット銀行、郵便振替、
コンビニ決済、などの主要な決済以外にも多数用意。
さらにAmazonのアカウントでログインできる「Amazonログイン＆ペイメント」も
導入されていますので、新規会員の獲得にもつながり配送先・クレジットカード情報入力の
手間を省け、離脱率を下げる事も可能です。

 

●Future Shop2（http://www.future-shop.jp/）

機能が限定された最安値の「Light300」から、大規模なECサイトに最適な「10000」など、Standardプランの中でも細かいプラン分けがされており、選択肢が多いのが特徴です。
会員特典の割引サービスなども行っているようです。

※本格的なEコマース事業用のGoldプランは除いて記載しています。

・初期費用：15,000円～50,000円
・月額費用：8,000～50,000円
・商品登録：300～30,000個
・メールマガジン配信：オプション
・スマホサイト構築：可能
・メール・電話サポート：有
・売上手数料：0円
・決済方法：クレジットカード、代金引換、銀行振込、ネット銀行、郵便振替、
コンビニ決済、などの主要な決済以外に多数用意。
さらにAmazonや楽天のアカウントでログインできる「Amazonログイン＆ペイメント」や、
「楽天ID決済」も導入されていますので、新規会員の獲得にもつながり、
配送先・クレジットカード情報入力の手間を省け、離脱率を下げる事も可能です。

 

●たまごリピート（http://tamago.temonalab.com/）

「定期購入・頒布会」などリピート通販に特化したカートで、商品点数の少ない商品のリピート買いなどに適しています。
通常のカートシステムと比べ、リピート買いの為の細かい設定が可能になります。

基本機能がすべてそろった標準プランの「ASP」、「ASP」プランに専用サーバを追加した「GOLD」の２つのプランがあります。

・初期費用：69,800円～99,800円
・月額費用：49,800～79,800円
・商品登録：300～30,000個
・メールマガジン配信：可能
・スマホサイト構築：可能
・メール・電話サポート：有
・売上手数料：0円

 

●カラーミーショップ（http://shop-pro.jp/）

趣味でのショップ運営向けの「スモール」、小規模ショップ向けの「レギュラー」、大容量で運営できる大規模ショップ向けの「ラージ」など３つのプラン分けがされており、数々あるASPカートの中でもかなり低予算で運営のできる格安カートです。
機能も多く大手ネットショップでも使用されています。

・初期費用：3,240円
・月額費用：1,332～7,800円
・商品登録：無制限
・メールマガジン配信：オプション
・スマホサイト構築：無料
・メール・電話サポート：有
・売上手数料：0円

 

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今回は無料ショッピングカートと有料のASPカートをピックアップしてご紹介させて頂きましたが、上記の２つ以外にも公開されているソースを利用して作る「オープンソース型カート」や、自社で運営システムを構築して作る「パッケージ型カート」など、色々なカートがありますので、自店舗に必要なサービスが利用できるか。

さらに利用している物流システム、受注・注文処理システムなども考慮して選択していくのがよいでしょう。

 

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