2023年のトレンド予測とEC

いよいよ2023年がスタートしました。
コロナ禍も4年目に突入し、消費者意識にも変化が生まれています。
今回は2022年の振り返りと共に、2023年のトレンドとECの傾向を予測します。

2022年の振り返りとトレンドワード

株式会社ぐるなびが発表した2022年の今年の一皿に「冷凍グルメ」が選ばれました。
コロナ禍により外食需要が低下したことも浸透した一因ですが、ピカールや凍民フローズンを筆頭とした、サブでは無くメインとして成立する冷凍食品の登場により、消費者の中食に革命が起こったと言っても過言ではないでしょう。と言っても過言ではないでしょう。

冷凍グルメの普及に一役買ったのが、ど冷えもんを筆頭とした「冷凍自販機」です。
自販機を設置することでECと同じく24時間365日商品を販売することが可能なため、時間と場所の有効活用に加え、販路拡大にも大きく貢献しました。

食以外にスポットを当てると、2022年は経済面の不安が絶えない年だったと言えます。
世界情勢の悪化、円安、電力不足、あらゆるものの値上げ等、耳の痛いニュースが多く、消費は最低限に抑え、投資や貯蓄に回した消費者も多いでしょう。

コロナ禍と経済不安が解消され、外部との交流や消費が活発化するのはもう少し先になりそうですが、その反面、消費者は情報収集に余念が無く、内向きな興味や知識が深堀りされつつあります。

2023年のキーワードは『個』

SNSの普及によりシェアする文化が浸透していますが、誰かに見せることが行動の軸となり、疲弊している消費者も少なくありません。
2023年は外に向けた消費が見直され、個人の充実化を図る消費が増えると予測します。

例えば、外に向けた消費として洋服やバッグ等の服飾品、美容室やエステサロン、化粧品が挙げられますが、好きなものを購入するのではなく、自分に合ったものを厳選して購入する形に変化していくでしょう。

個人の性質を理解し、消費のミスマッチを防ぐ上で欠かせないのが診断です。
診断要素を大きく2つに分けると、パーソナルカラー・骨格・顔タイプ等の『外見的な診断』、遺伝子による病気のリスクや適したダイエット方法を把握する『内面的な診断』があります。

個人の性質を把握することは、自己投資する際の指標となり、的確な消費を手助けすることに繋がります。
昨今、様々な選択肢が増えたことで消費者はターゲットを絞り辛くなっていると言えますが、流行のように常に変化するものと、個人の性質のように変わらないものを比較すると、個人にフォーカスした方が息の長い提案が可能です。

ECが実店舗の売上を上回る今、消費者はECで多くのミスマッチを経験しているとも言えます。
自店の商品を末永く愛用していただくためには、ミスマッチを未然に防ぐ工夫が必要です。
商品を選択する上で指標となる診断やチャートを用意し、自然な形で誘導することで、消費者はターゲットを絞りやすくなり、充実した購入体験が可能となるでしょう。

個人にフォーカスした提案で消費者の購入満足度を高めよう!