「Go Toトラベル」の対象に東京が追加され、長らく続く自粛ムードが少しずつ緩和の兆しを見せています。
とは言え、コロナ第二波の到来が危ぶまれる冬に備え、年内の旅行や帰省、ハロウィン等のイベントへの参加を見送る消費者も少なくありません。
今回はコロナ禍における消費者の年末年始の過ごし方とECの年末商戦の在り方を考えます。
イベント参加はオンライン
年末年始は1年の総括とも言えるイベントが多く、密接な関わりのある相手と会う機会が増えます。
イベントの規模や種類は様々ですが、仕事絡みは「オン」、プライベートは「オフ」として考えてみましょう。
「オン」のイベントには忘年会や納会がありますが、例年のような規模や大人数での会食は困難であり、実施自体を見送る企業も多いでしょう。
「オフ」のイベントにはクリスマスがありますが、食事中にマスクを外すことや3密への不安から外出を控え、自宅で過ごす方も多いでしょう。
本来なら直接労いの言葉を交わしたり触れ合いたいところですが、消費者はコロナ禍により、オンラインの新たな活用法を学びました。
例えば、仮想空間が楽しめる配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を利用したハロウィンイベントの開催、結婚式をLIVE配信する「オンライン結婚式」等、
コロナ終息後も継続する可能性が高いサービスが続々とリリースされています。
対面に加え、オンラインという参加形式が選択肢に加わることで、消費者は時間や場所、様々な障壁に囚われないバリアフリーな環境で気軽にイベントに参加できる時代へと変化しつつあります。
内食の充実化で年越しをリッチに
年末年始の風物詩と言えばおせちですが、今年はコロナ感染防止の観点から店頭での味見を行わず、ECで直接購入するケースが増加するでしょう。
バリエーションは様々ですが、重箱から取り分けるおせちではなく、個食おせちが好まれる傾向です。
また、自宅用とは別に遠方で暮らす子供や実家の両親のために複数購入するケースも例年以上に増加する可能性が高いでしょう。
しかしその一方で、今年は「あえておせちを購入しない」と考える消費者も存在します。
ここで注目したいのが『内食の充実化』です。
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことで衣食住を見直す消費者が増えました。
特に食は顕著で、レシピサイトやアプリの浸透により普段は作らない凝った料理にチャレンジする方も多く、おせちもその1つと言えます。
おせちと共に考えたいのが、重箱や箸置き、テーブルランナーや花瓶等、お正月の住空間ですが、WEB上には情報が少なくイメージが困難です。
そこで、店舗ページに年末年始の特集ページを作り、お正月を意識した赤や金の配色のテーブルコーディネートや干支や生花を合わせたインテリアに関する情報を掲載しましょう。
消費者は自宅で過ごすお正月をイメージしやすくなり、新しいことへチャレンジするハードルが下がります。
その際、情報提供と共に自店で扱っている関連商品も掲載し、購入を促すことが大切です。
年末年始の過ごし方は人それぞれですが、ニューノーマルな視点のアプローチが年末商戦を左右することを肝に銘じましょう。
有益な情報+@の仕込みで年末商戦を迎えよう!