商品ページやLPを制作する際、商品詳細や説明文に力が入り
ページ全体の文字数が極端に多くなることがあります。
消費者は商品に何らかの興味を持ってページを訪れますが
画像ではなく文字の要素が続くと読み進めるうちに
だんだん飽きてしまい、そのページを離脱してしまうことが考えられます。
今回は消費者の心を離さない文字のデザインについてレクチャーします。
■効果的な約物使い
例えば、ランドセルを紹介する商品ページだとしましょう。
ランドセルは教科書等を入れるカバンとしての用途がありますが
商品紹介をする場合は6年間使用することを鑑み
見た目と同時に機能性をアピールすることが重要です。
多くの場合、商品の全体像が直感的に分かるように
商品画像を用いて訴求するケースがほとんどですが
説明する要素の多さに比例して付随する説明文も長くなるものです。
販売者側からすると少しでも商品の良さを伝えたいが故に
説明文の文字数を増やし、情報を充実させようとしますが
消費者からしてみると実はそこまでの情報を求めていない場合もあります。
ここに販売者と消費者の感覚に乖離が生じます。
では商品情報をさほど求めていない消費者を読む気にさせる説明文とは
一体どのようなものでしょうか?
その一つに「抑揚のある文章」が挙げられます。
抑揚と言うとジャンプ率を高くすることや
エクスクラメーションやクエスチョン等の感嘆符を想像しがちですが
あえて登場頻度の高い、や。の使い方に着目してみましょう。
■引き算で間を確保
例えばランドセルの縫製部分の説明をするとします。
このランドセルが縫製に力を入れていることを伝えた説明文は以下です。
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①このランドセルは特に縫製にこだわっており、
美しく均等な縫い目とまっすぐな縫製ラインが特長です。
6年間毎日使ってもへこたれないしっかりとした作りとなっております。
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もちろんこの説明文でも言いたいことは伝わりますがどこか単調なイメージです。
ここで重要なのは、読み手にとって心地よい「間」です。
上述した、と。を使って以下のように変えてみましょう。
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②毎日使うものだから。ひと針ひと針、大切に心を込めて。
均等な縫い目とまっすぐな縫製ライン。
こどもたちと共に歩んで行ける丈夫な作りを実現しました。
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①の商品説明文と比較すると、②の説明文は消費者に語りかけるような文面で
商品のこだわりだけでなく、こどもが背負っている情景が想像できる
立体的な説明文と言えるでしょう。
、と。の位置やバランスを整えるだけで心地よい間と抑揚が生まれ
消費者に与える印象はガラリと変わります。
その結果、他の情報にも興味が湧き、気付けばその先に読み進めてしまうでしょう。
文章の抑揚とは、インパクト訴求だけではありません。
感嘆符を多用するのではなく、あえて、と。を使用した訴求で
消費者にアプローチしましょう。
もちろん文字自体の見た目で抑揚をつけるという意味では
フォントの種類や大きさ、色を変えたりすることも必要ですが
直感的な要素だけに捉われないことが重要です。
商品は必ずしも見に来た消費者が使用者とは限らないことを肝に銘じ
今一度、自店の説明文を見直してみましょう。
抑揚のある文章で消費者の心を掴もう!