スマートフォンの普及による影響もあり、ユーザビリティへの配慮が問われる昨今。
従来の画面設計を貫くのではなく、消費者の閲覧している画面サイズに
コンテンツが表示されるようページ設計することが必要不可欠でしょう。
そこで今回は、店舗の顔となるロゴをスマートフォンで閲覧する場合の
カスタマイズに注目してみましょう。
■優先要素を見極める
例えば「DONUT MARKET」という店舗名のドーナツ屋さんのロゴで考えてみましょう。
店舗名の上にドーナツのアイコンと店舗を象徴するストライプ柄の屋根が配置された
正方形に近い構成のロゴだとします。
通常はPCで閲覧することを想定したロゴのみを準備している場合がほとんどですが
PC用に制作したロゴをスマートフォンで閲覧した場合、表示画面が小さくなるため
店舗名が長かったりアイコンの形が複雑なものは
文字の可読性やアイコンの視認性が損なわれ、せっかくのロゴが台無しです。
しかしながらロゴの構成を変えずにロゴ自体を大きくして配置したのでは
ファーストビューで見せたいものが下に隠れてしまう等の弊害が生まれます。
そこで、従来のロゴをスマートフォン用にカスタムしてみましょう。
正方形や縦長のロゴの場合は、スマートフォンの表示画面を想定し
横長の構成に変更するのが望ましいでしょう。
ここで重要なのは「簡素化」です。
店舗の販売している商品が消費者に分かりやすいよう
店舗名とドーナツのアイコンは必要な要素ですが
ストライプの屋根はメインのアイコンに付随する装飾になるため
省いてもよい要素となります。
屋根を省いた状態で横長の構成を考えた場合
アイコンを左側に、店舗名を右側に配置する構成がベーシックですが
店舗の商品特性を考えたロゴに変えてみるのもおすすめです。
■イメージ演出で店舗をアピール
従来は店舗名の上にドーナツのアイコンが配置された構成となりますが
スマートフォンを閲覧している消費者属性を考慮した上で
今一度ロゴの構成を考えてみましょう。
例えば、カジュアルに見せたい場合は
文字の要素を控えアイコンを大きくした直感的なロゴに。
モダンで落ち着いた印象に見せたい場合は
アイコンをあえて無くし、文字のみのシンプルなロゴに変えてみましょう。
もちろん従来のロゴを横長の構成にし
それぞれの要素を大きくするだけでも構いませんが
構成を少し変えるだけで消費者に与える印象はガラリと変わります。
また、これに加えてファビコンのデザインも考えてみましょう。
ファビコンはPCブラウザのタブ以外にもブックマーク項目の画像にも使われますが
スマートフォンの特性上、サイトへのショートカットをホーム画面に
配置することができるため、他店舗との差別化を図ることが可能です。
特にファビコンの場合は表示面積が限られているため
店舗名とアイコンのどちらかに照準を合わせる形となり
ロゴよりも更に簡素化することになりますが、消費者属性を意識したイメージで
制作することでおのずと優先すべき要素が見えてくるでしょう。
効果的なロゴ演出で店舗の可能性を広げよう!