人間が一般的に魅力的で美しいと感じるデザインは「左右対称」の場合が主です。
それぞれの要素が調和しバランスの取れたデザインとして、特にロゴで多く採用されています。
では日常における左右対称デザインのメリットやその制作方法を伝授します。
■ナチュラル&シンプルな主張
左右対称のロゴは「メルセデス・ベンツ」「マクドナルド」「スターバックス」等の企業が採用しています。
非常にキャッチ―なため印象に残りやすく視認性も高いと感じるでしょう。
とは言え、バランスの取れたロゴデザインと、片側の要素をコピーして反転させたようなロゴデザインは紙一重。
簡単に再現できるからこそこだわりを持つことが大切です。
ロゴデザインの場合、片側の要素をコピーして反転させた完全な左右対称ではなく、デザインの中にいくつか対称ではない要素を加えると良いでしょう。
例えば左右対称のアイコンだけではなく文字を一緒に配置することでバランスをとることが可能です。
「アディダス」「JCB」「MasterCard」等がこれにあたります。
一見すると左右対称に見える要素に遊び心を加えることで自然な形で主張ができます。
■応用可能なテクニック
左右対称デザインは文字の配置がメインの場合も効果的です。
例えば雑誌等に掲載されている長文の記事は
同じサイズでボディーコピーやテキストを配置しカラムごとに分割されています。
これは対称性を利用し、ページの中央を基準とし可読性を保ちながら左右対象の配置とすることで、読み手の注目を集めいつの間にか読み進めてしまう構図です。
また、写真や図形等のビジュアルと文字を同時に配置する場合にも効果的です。
写真に関しては左右どちらかにメインビジュアルがある構図とし、その逆側に文字を配置することで、スペースの有効活用と共にバランスの取れた印象になります。
図形に関しても同じ図形を同じ間隔で5回以上繰り返すと規則性と連続性が生じ
リズム感のある調和の取れた印象になります。
左右対称のシンメトリーなデザインは
レイアウトをすっきり整えると同時に、魅力的なビジュアルに仕上げる効果もあります。
もちろん世の中には左右対称でないデザインも多々ありますし
それは優劣を決める基準ではなく、あくまでも調和を意味するものなので捉われる必要はありません。
アンバランスさの中に感じられるおもしろさがインパクトとして捉えられることも往々にしてあるからです。
状況を見極めて型にはまらないデザインを心がけよう!