SNS等でもよく見かけるグラフィックデザインの基本テクニックとして
挙げられるイメージ写真と文字テキストの組み合わせ。
誰でも気軽に楽しめるよう加工アプリ等も登場する中
デザインのプロとしてのバランス感覚が問われます。
短時間で表現の幅を広げ、センスよく見える黄金バランスを伝授します。
■あらゆる構図を考える
文字を配置する上で最も重要なのは写真の構図です。
これには2つの考え方があります。
その1つとして、写真をメインとしたビジュアルにする場合
文字テキストを配置する上で十分なスペースがあるか確認しましょう。
また写真を背景として捉え文字テキストを配置する場合
アイデア次第で無限にアレンジが可能です。
例えばマスクを使用した「くり抜きデザイン」のように
背景を活かしながら文字テキストを見せることもできます。
もちろん写真選びも重要ですが、双方に配置する「フォントタイプ」
「文字の量」「余白の調整」等こだわる箇所が多々あります。
その場合、何を1番に目立たせたいか優先順位をつけなければなりません。
■フォーカル・ポイントを見極める
バランスの良い構図に必要な要素として、デザインを利用して
ユーザーの視線を集め誘導する「フォーカル・ポイント」が挙げられます。
文字と写真を組み合わせる場合、どちらの要素がより重要か
検討してみましょう。
例えば文字を優先したい場合、文字の大きさと色に着目しましょう。
文字のウエイトを太くし、中央にダイナミックに配置することで
注目を促します。
もちろん遊び心のあるフォントを使用するのも効果的です。
家電、サプリ等説明が必要な商品が代表的です。
その場合写真は背景として捉え、文字が目立つよう
写真のコントラストや色も変更すると良いでしょう。
写真を優先したい場合は写真の構図が重要です。
なるべく重みのある色や要素が下にあるものが
安定感とバランスが保たれ効果的です。
こちらはファッション、食品、アウトドア用品が代表的でしょう。
この場合文字のウエイトと色に着目しましょう。
極力細くし、色味を押さえることで写真への注目を促します。
また写真がメインのためフォントはベーシックなものを使用しましょう。
一見すると文字と写真を組み合わせただけのシンプルなビジュアルですが
優先順位を考えた構図にしないとうまく整理されていない
バランスの悪い印象になるので注意が必要です。
それぞれの要素を見極めた配置でバランスの取れたデザインを目指そう!